携帯電話の「緊急通報位置通知」が4月から始まります。
携帯電話の普及によって「110・118・119番」 などへの通報の際にも、頻繁に携帯電話が使用されるようになってきました。固定電話であれば電話番号から位置を特定でき、現場を知る事ができますが、固定端末ではない携帯電話での通報から位置を知るには 「通報者が場所を知らせる以外にありません。」
では、場所がわからない。または通報者自身もパニック状態に陥っていて正確に連絡できない場合。緑君はいつまで、追いかけられなければならないのでしょうか。 手遅れになってしまう場合だってあるはずです。これは例だけでなく現実にも起こっています。
そこで
携帯電話各社などの協力があり「緊急通報位置通知」が考え出されました。 この技術は、第3世代携帯電話を対象とした新しい試みです。
測位方法には主にGPSや近くの基地局との電波状況から把握するタイプなどがあり、 一番目のGPSの方がより精度の高い測位を行えます。また併用が可能な為、 通話が可能な状態であれば位置情報も伝える事が可能であると思っていいでしょう。
では、どうやって通知するのか。これは通報者側は意識する必要がありません。
まず緊急通報番号(110・118・119)へ通報する際、 同時に携帯電話会社に設置されている「測位サーバ」から携帯電話に向けて「あなたの位置はどこか調べなさい」という信号が発信されます。 この信号を受信した携帯電話は位置を測位サーバへ返信します。これを元に測位サーバは通報サーバを経由させ、位置情報受信装置に情報を送信します。
この位置情報受信装置が通報先(110・118・ 119)の施設に設置されている為、通報を受ける側が位置を特定できるというわけです。 2007/04から限られた地域で運用が開始されるとの事ですので、全国対応になるのが待ち遠しいですね。 これで被害者がいち早く助かればいいのですが。
各社のお知らせ-緊急通報位置通知-