X360があれだけ壊れやすいのはなんでだろう。

Date
2007-08-04 (土)
Category
ハードウェア | ハードウェア

OS(オペレーティングシステム)の開発を専門としてきたマイクロソフトが発売したゲーム機「XBOX」、 さすがソフト屋だけあってハードは苦手なのかな。と思わざるを得ない故障率。噂では故障率は42%以上であると言われている。 ではなぜこれほどまでに故障しやすいのか。個人的に解析してみる事にした。 今回は友人の協力と会社の電力測定器などの器具をレンタルして検証して見ることにした。 あいにくデジカメを持って行く事を忘れてしまったので文章だけで失礼する。

 

あくまで個人検証であるため、あらゆる方向から検証する事はできない。しかし参考までに聞いて欲しい。

現在のゲーム機といえばデスクトップパソコンに匹敵する電力を必要とし、ゲーム専用パソコンと同様に高性能なCPU(ここではマイクロプロセッサ)とグラフィックCPUを搭載している。既に家庭用パソコンと同等かそれ以上の性能を得ているゲーム機。 ゲーム機とパソコンを同様に考えていっていいとすれば、もっとも気になるのは排熱の問題だ。

 

 

PS3が大きな冷却システムを搭載している事が有名であるようにXBOX360も同様であるに違いないと思った私は取り敢えず分解してヒートシンクとファンや空気の流れを見てみる事にした。 すると驚くべき事が分かった。

 

2つ搭載されている60mm各のファンは全て排気専用となっており、十分に吸気がされているようには思えない。更にCPUではなく、 グラフィックCPU側のヒートシンク(冷却装置)

[例:ヒートシンク]

の高さが足りない。上部にDVDユニットが乗っている為しょうがないと言わざるを得ないが、 ただでさえ高温になるグラフィックCPUに対して十分な排熱対策がされていないというのは恐ろしい事だ。 少なからずDVDユニットも発熱しているのであるから尚更温度には気を遣わなければならない。 実際に温度はどのくらい上昇しているのか気になったので専用の温度計を用いて測ってみたところ。 (室温は25度)ゲーム開始からわずか10分で86℃を記録した。 もちろんヒートシンクは取り付けており通常ゲームをする時と同じ環境を再現した。しかも時間経過と共にまだまだ上昇する様だ。 では元から室温が高かった場合や埃が溜っていたならどうだろうか。故障してもおかしくはない温度となるはずだ。

 

 

私がゲーム用の自作パソコンを作る時であっても熱暴走を起こさない様、稼働時に室温+12℃を超えない様に心がけているが、 XBOX360は少なくとも室温+22℃以上の温度上昇を起こしている。

 

 

 

今回の検証で、排熱対策が十分に行われているとは思えなくなったXBOX360。熱が直接故障に繋がっているかは私には分からないが、 XBOX360を所持している方は冷房を強めにして扇風機でもXBOX360にあてながらプレイすると故障の心配も少なくなくなるのではないだろうか。

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