mixiフリマ用システム環境の構築について
(この記事はスクラップ記事です。 mixiフリマ制作メンバーが同様の環境を再現する為に記事として残しておきます。)※なおmixiフリマは株式会社mixi様の提供するサービスでは無く、研究目的で制作されたシステムです。
WindowsでRuby(1.8.6)+Mysql(5.0)を用いWEBアプリケーション開発を行う場合の手順について説明する。
なぜ、この様な特殊な環境であるかというと卒業研究にて「Ruby言語を使って、 mixiへフリマプラグインを納品しよう。(仮)」 プロジェクトが始動し限られた環境下にてシステム開発をおこなう事を迫られた為だ。
メモ:環境について
学内で用意されたPCはサーバ専用機ではなく、Windows XP professionalを搭載した。シングルコアのジャンク機、サーバ環境の全てを生徒が構築し管理する。 学費等から考えてももう少しマシなサーバ機を用意してもらえると思っていたが、 まるで個人が経営しているパソコン教室で使用されているようなDellの旧型マシンが出てきたのだ。
また、開発環境だが総合開発環境(専用の補助エディタ) などの高価なソフトウェアは一切しようさせてもらえず標準で搭載されるメモ帳やフリーソフトのテキストエディタにより開発を行うよう指示された。 もちろんHTMLも手打ちである。全ての研究グループは非常に厳しい環境化で開発を行った。
もちろん実際にmixiに開発したシステムを納品するわけでは無い為、 mixiサーバへの導入などは考慮せず日本人が開発したプログラム言語を使用する事で他のシステムとの差別化や参考資料の少ないこの言語を用いるという過酷な環境化であっても、 他のグループに負けないシステムを同時期に完成させてやろうという野心があった。 (結果的にプログラム陣のM度が増してしまうくらい辛い開発だったが)
開発はプログラム担当二人とデザイン及びWEBプログラム担当一人、 提出書類や規約を担当する者とテスト環境用商品データ収集を担当する者各一人ずつ、合計五人で行われた。開発期間は、 システム考案を含めてざっと3ヶ月ほどだった。 今後このシステムを振り返る事もないのかも知れないが思い出として復元できるよう全てのデータをこのサーバ内に保持しておく。 開発者であればDLできるファイルの使い道が分かるはずだ。
まずMySQL(ver5.0.45)をダウンロードする。
今回はmysql-essential-5.0.45-win32を使用しインストールを開始しよう。
①インストーラを実行すると、Setup Wizard画面へと辿り着くので「Next >」 を選択
②Setup Typeの選択画面へと遷移するので「Complete」にチェックを入れ「Next >」を選択
③Ready to Install the Program画面へと遷移するので「Install」 を選択
④するとインストールが開始されます。
⑤終了するとMySQL Enterprise画面となり「Finish」が選択できるようになるまで 「Next >」を選択します。
⑥その後、Instance Configuration Wizardが立ち上がりるので 「Next >」を選択します。
⑦Detailed Configurationにチェックを入れ「Next >」を選択します。
⑧Developer Machineにチェックを入れ「Next >」を選択します。
⑨Multifunctional Databaseにチェックを入れ「Next >」を選択します。
⑩InnoDB Tablespace Settings画面に遷移するので、DBの作成先を指定し 「Next >」を選択します。
⑪その後の画面でDecision Support(DSS)/OLAPにチェックを入れ「Next >」を選択します。
⑫その後ポート番号を指定する必要がありますが、特に指定が無い場合は「3306」としましょう。
Enable TCP/IP Networking及びEnable Strict Modeにチェックが入っている事を確認し「Next >」を選択します。
⑬Character set指定に関してですが、Manual Selected Default Character Set/Collationにチェックを入れ
ボックス内は「ujis」を選択し「Next >」を選択します。
⑭Windows Optionの選択画面に遷移しますが、Install As Windows ServiceとWindows PASH両方にチェックが
入っている事を確認し「Next >」を選択します。
⑮その後、ルート権限の設定に入るはずですのでModify Security Settings項のNew root passwordにパスワ
ードを入力します。Confirmにもう一度パスワードを入力しEnable root access from remote machinesにチェ
ックを入れ「Next >」を選択します。
⑯これで、Mysqlの設定は終了です。
次にRuby(ver1.8.6)をダウンロードする。
今回はruby186-25.exeを使用しインストールを開始しよう。
①Setup Wizardが開始されるので、「Next >」を選択する。
②規約が表示される為、内容に同意できる場合「I Agree」を選択する。
③Choose Components画面となり、Rubyにチェックが入っている事を確認し「Next >」を選択する。
④次の画面に遷移し、インストール先を指定し、「Next >」を選択する。
⑤次の画面で、登録するシステム名を指定できるため指定したい場合は変更を行い「Install」 を選択する。
⑥「Finish」を選択しインストールは終了です。
次にRails(ver1.2.6)をインストールする。
今回は、プロキシサーバ環境下であるためローカルに以下のファイルを用意する。
今回はこれらのファイルをC:\patchに保存した。
①すべてのプログラム内にあるRubyディレクトリのRubyGems内にあるRubyGems Package Managerを起動する。
②cd c:\patchと入力しエンターを押す。
③gem install activesupport -lと入力しエンターを押す。(-lはローカルの意)
④gem install actionpack -l と入力しエンターを押す。
⑤gem install activerecord -l と入力しエンターを押す。
⑥gem install actionwebservice -l と入力しエンターを押す。
⑦gem install actionmailer -l と入力しエンターを押す。
⑧gem install rails -l と入力しエンターを押す。
⑨以上でRailsのインストールは終了です。
ここまでで、Railsの環境は整った。もしシステムが正常に機能しない場合は gem update --systemと打ち込むと解決するかも知れない。
あとは開発用にフォルダを生成する。プロンプト上で
rails mixi
と打ち込むとc:\ruby\にmixiというディレクトリが生成される。 これでmixiフリマ用のコントローラを動かせる環境の準備が整った。
Railsに組み込まれているWEBrickというサーバを起動するためコマンドプロンプト上に以下のコマンドを打ち込んでみよう。
ruby script/server
おそらく
の様なメッセージが出てサーバが稼働し始めるのでサーバのIPアドレス:3000にアクセスしRailsが正常動作しているか確認してみよう。 そこから先はおそらく解説する必要はないだろう。mixiフリマ本体をDLし、c:\ruby\mixi\に上書きし、RMagickをインストールし稼働させるだけだ。なおmixiフリマ本体にはパスワードを設定しておいた。解析用にヒントを与えよう。
「mixiフリマ開発時に使っていた女キャラクタの名前-開発を始めた年-担当の先生の名字-開発チームのグループの頭文字」だ。
追記:WEBrickが起動しない場合
バージョン情報が合わないのか、起動してくれない場合がある為
config/environment.rb
を修正する必要がある。
RAILS_GEM_VERSION = '1.2.6' unless defined? RAILS_GEM_VERSION
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