自民と民主が法案合意した青少年ネット規制法案に関して

Date
2008-06-06 (金)
Category
WEB系

WEBサイトを閲覧していると、稀に子供に見せたくないようなコンテンツに出くわす事がありますよね? 性的な表現や残酷な表現に自殺を煽るような言葉やイジメなどインターネットには規制がないぶん様々なコンテンツが散在しています。

散在するコンテンツ

 

今、これらを規制してしまおうという法案が通りつつあるそうです。正直概念的には嫌いではありません。インターネットが現在イジメの手段として使われている事もあり、 昔以上に今の子は精神的負担を受けている事でしょう。私たちの時代には、 一部のグループが個人に対して批難を浴びせるというのが一般的でしたがそれが相手が特定できないネット上で行われていたならば、 あたかも全世界から自分が否定されているという錯覚を覚えてしまうくらいストレスがかかってしまうのではないかと思います。 少し調べただけでもネット上には個人の日記や写真だけでなく個人情報までも簡単に公開されてしまっています。

 

 

 

 

イジメに限らず、性犯罪や殺人などを誘発するような内容も数多く見受けられます。キーボードを少し叩いて、 一歩踏み出せばそこには自由な情報が沢山存在するのです。それは幼稚園児であっても、 私たち社会人であっても年齢関係なく同じ情報にアクセスする事ができます。 それがどういった社会的影響を及ぼしているのか私たちには分かりません。

 

 

 

目に見えない事だからこそ、速めに対処する必要があったのではないでしょうか。 (技術云々関係なくここまでは社会人としての考え)

 

 

 

ただ、対処する事は大変難しい事なのです。何を有害情報とするか判断する事は人間でも難しく、 ましてやコンピュータによる自動処理でそれを判断した場合、有害でないサイトも規制対象になる可能性もあります。 また有害情報と判断する基準は誰が決めるのでしょうか? 主観的な裁量でその多くが決定されてしまうのであれば必ずしも正しい判定を行う事は難しくなります。 フィルタリング等の手法を用いWEBサイトを判定を行う場合、例えばブログなどは「コメント欄」等に有害な情報が書き込まれただけでも、 規制の対象になりかねません。

有害と判断されたコンテンツ

 

そしてフィルタリングサービス実装の為プロバイダは新たにコンピュータを導入する必要が出てくる可能性も高く、 その為にネットワーク網の通信速度の低下・プロバイダ料金の引き上げがおこるかも知れません。

 

 

 

 

また対策自体が穴だらけであれば効果も限定的になってしまい対策として不十分です。 それなのに一般ユーザにまで認証を要求したり何かに登録する手間を与えたりする事はインターネットの自由性を著しく低下させる事に繋がるのではないでしょうか? これはインターネットの今後の繁栄を妨げる事に繋がりかねない問題です。

 

 

 

 

 

パソコンの爆発的な普及や、子供の遊びに深く機械が結びついてきたこと。 コミュニケーション方法の変化など全ての要因が絡んでインターネットを使う事やネット越しの他人とコミュニケーションをとることの敷居が下がってしまったわけですが、 この情報が原因で子供達に悪影響を与えてしまっているというのは本当に悲しい事です。ただ、 インターネットが存在する限り完璧な対策は不可能であると私は考えています。莫大な労力と時間がそこには必要です。 途方に暮れてしまうほどの数、サイトは存在し今もまた更新を繰り返しています。

Return to Page Top