Gechic社製 USB給電 液晶モニタ On-Lap 1301 レビュー【性能&比較編】

台湾の GeChic (給奇創造) が、USB給電で駆動する13.3インチのノートパソコン向けモバイルモニタを日本で発売すると発表がありました。ノートに貼りつけて使用できるという全く新しいコンセプトのモニタのようです。発売元はユニティが行い、価格はまだ発表されておりません。今回のモニタはドライバ不要で動くモニタだという事で、MacユーザやWindowsユーザ問わず注目が集まっています。最近ではengadget4Gamerでも取り上げられていましたね。

 

 

GeChic-OnLap MonitorGeChic-OnLap Monitor-dual monitor

GeChic-OnLap Monitor-presentationGeChic-OnLap Monitor-vertical

 

発売前ですし、細かな所がわからない人も多いと思いますので、できるだけ写真やを多く掲載しながら解説していきたいと思います。

最近はEcoや省エネへの関心が高くなってきたせいか、私のBlogにも省エネがうりのThinkVision LT1421を調べにくる人が多くいます。このOn-Lapを購入する人もそういうユーザーが多いのかも知れません。

 

 

 

今回のレビューは3部構成になっているので、欲しい所をつまんで読んでみてください。

 

・開封&仕様解説編

パッケージや仕様など、公式ページに記載されてる事以外に関しても触れていきます。販売元の情報なども

・性能調査&比較編

省エネUSBモニタとして名高いThinkVision LT1421 Wide モニターとの映像比較や、コンセプトの違いについて触れていきます。。

・応用&無茶編

できないとわかっているけど、試したくなる事もあるはずです。無茶を承知で色んな悪戯してみました。新しい応用方法が見つかるかも!?

 

 

 

 

 

そもそもです。

 

 

 

そもそも!!USB給電で13インチ以上のモニタがまともに駆動できるの!?なんて人も多いはず。

 

 

実は電力が足りなくて映像が乱れまくりなんじゃないの?

 

 

だから今まで固定の液晶しか無かったんじゃないの?

 

 

実際に動いている所をみてみないといまいち信用できませんよね?

という事で、並べて撮ってみました。

 

 

 

さあどうぞ!!目で見てしてみてください。ちなみに映像はどちらも最大輝度で左がOn-Lap 1301(グレアパネル)で、右がLT1421です。

 

1.映像

台湾の GeChic (給奇創造)On-Lap 1301 VS ThinkVision LT1421単純映像比較

 

もしかしたらカメラ映像が汚くてわからないかも知れませんが、両者とも綺麗に描画できています。

視野角に関しても、通常のノート用液晶モニタと遜色はありません。また、On-Lapでは確認されていませんでしたが、

 

今回はLT1421もUSB1本で試験している為、たまに電力が足りないのか。映像の動きが早い部分ではちょろちょろと映像飛びが(ピヨる)出ています。

LT1421がピヨるということは、若干消費電力に関してもLT1421の方が大きいという事でしょうね。

 

 

 

今回動画で撮影しても差異がわかりづらい為、掲載しませんでしたが文章のスクロールなどでもピヨピヨ現象は度々発生しました。止まっている状態では発生しないことから、描画処理がある程度早いとUSB1本分の電力ではLT1421が正常に動作できないのかも知れません。※ただし、2本繋いでやれば動作に問題ありませんし、ピヨピヨが発生しても動きが止まればきちんと描画されます。

 

 

 

2.設置性能

両方持っている私から言わせてもらうと、手軽さはLT1421の方が優っています。接続はUSBだけですし、なにせ専用のケース(台になる)がついてますしね。

 

 

 

 

しかし設置した際のモニタの角度の自由はOn-Lapが優れていますね。写真をご覧ください。

DCIM1085

まず、表から

 

DCIM1081

次は同じ角度で(LT1421はこれが最も立てている状態)

 

DCIM1082

直立でも、大丈夫

 

 

DCIM1084

さすがにやりすぎだけど、これでも自分の重さを支えて静止していました。

 

 

 

設置角度に関しては同社から

DCIM1087

こういう別売りが出ていて(専用品でなく色んなスマホとかにも使えるみたい)

 

DCIM1088

より、好きな角度で設置できるようにする事ができます。まあ、市販のを使っても大丈夫だと思います。

 

 

 

 

 

それとメイン機能である吸盤で色んな所に貼れるという特徴を活かせば、例えば

台所で

こんな使い方なんて、どうでしょう?

 

 

 

ちなみに、昔よくタワー型のサーバをしてたので思いついたんですが

こういう風に貼りつけちゃえば、電源ボタンもちゃんとあるので、必要ないときは電源を落とせる薄型の保守用モニターにできちゃいますね。

 

 

3.仕様

このタイミングで、長所短所をみてみようと思う。On-Lap 1301 とThinkVision LT1421はUSBという点で似ているけどコンセプトが異なる。

 

LT1421

・USBだけで繋ぐため、USB端子を持つパソコン(Windows,Mac)に限定されるがUSB端子を持っていれば、いくつか増設ができる。(要ドライバ)

・購入時に風呂蓋のような、ケースがついており携帯性に優れる。

・液晶パネルは衝撃に弱く、割れやすいという報告あり。

・定価は約2万円とそこそこ高価である。

・ノングレア液晶である為、動画などよりは文章を読むのに適する。

・解像度は固定である。

 

 

On-Lap 1301

・USBは給電に利用し、出力端子や出力端子(未)を備える端末であれば表示できる。(ドライバ不要)

・LT1421に比べ液晶には、最前面に保護層があるが薄い。

・定価はまだ未発表。 →発表済みです NEW!!

・グレア液晶である為、映像再生などにも優れる。

・最大解像度は1366 x 768で、それ以下に設定する事も可能。

・パソコン側の設定によって、縦表示にも対応する。

・映像信号なし状態でのオートサスペンド機能は無い NEW!!

(パソコンの電源OFF時にUSBから供給される電源が切れOn-Lapの電源も切れますが、KVMスイッチ等を使用しているユーザに関しては常時USB給電状態となりモニタ電源が常にONになります。電源スイッチ自体はあるので、手動では消せますがKVMスイッチ使用者にとってはちょっと困りますね。) ※Twitter でOn-Lap1301を使用しているユーザ様から教えて頂きました。感謝致します。

 

 

4.起動速度

USB引っこ抜いてまた挿し込んで、どのくらいで復帰するか。動画で撮影してみました。微妙な差ですがね。

台湾の GeChic (給奇創造)On-Lap 1301 VS ThinkVision LT1421起動速度比較

 

 

どうですわかりました?

正直どっちも優れているので、良し悪しなんて一概につけられません。しかし住み分けができている製品なのでOn-Lapは日本国内でHDCPなどに対応しつつ低価格で売り込みができるなら爆発的に普及できそうですけどね。なぜそんな事が言えるのか、次の応用編で解説してみます。

 

 

次の応用&無茶編では

モバブーでOn-Lap1301が動作するのかやってみますよ!!」

 

 

 

2011年12月11日追記:

ヲチモノさんで、綺麗な写真でレビューがされていました。

 

いきあたったらばったりさんで、XBOX360やGalaxy NexusやLumix G3などとの接続などもレビューされていますね。

後は・・値段ですね。1万6千円くらいでしょうか。

 

NEW!!

でも販売していました。

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1件のコメント

  1. ピンバック: 親日な台湾のGechic社製USB給電液晶On-Lap1301レビュー予告【日本発売間近】 | 吉田Style-MindShare-

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