壁掛け時計が壊れたら、直せばいいじゃない。だって安物だもの

よく売られているインテリア時計の中には、ムーブメントとよばれる時計の心臓部である駆動部分があります。

単価的には250~300円程度の物が使用されています。

 

 

[スタンダードムーブメント]

http://www.kt.rim.or.jp/~acemedic/framestandard.htm

 

 

水晶発振の為、狂うという事はありません。なぜ、コイツは時間が狂うのか。時計が止まるのか。

もちろん最初から狂う事はありませんが、3年以上使っていると電池に関係なく狂ってきます。

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 故障原因が分からないと、気持ち悪いと思いませんか?だって次回気に入ったデザインの時計を買ったとしてまたすぐ壊れたんじゃ腑に落ちないでしょう。故障の原因ってどこにあるんでしょうか。

 

 

ムーブメントの構造は?

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バラしてみると内部は、基板1枚・乾電池の電力を伝える鉄板・プラスチックの歯車でできています。

一番小さな歯車の下に磁石がついてて、磁力でクルクル回り次々に大きな歯車に動力を伝えていっています。

 

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長ひょろい棒が見えますか?あれが水晶発振の部品です。黒丸が磁力を発生させている部分ですね。

とてもシンプルです。

 

壊れる原因は?

・内部はプラスチックの歯車でできていますが、3年程度では経年劣化もクソもありません。

・内部基板が傷んでくるとかいう人間もいますが、基板だって5年程度じゃ壊れません。

 

じゃあ他にどこが壊れるのか?

 

抑えておくところは3箇所原因があります。

 

 

1箇所目、汚れのメインギア

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このギアの裏だけ汚れやすい構造になっています。プラスチックだけじゃ無く金属の棒が刺さってますしね。長時間回転していると少しずつゴミが出てしまうのです。もし汚れていたら綺麗に拭きとってあげましょう。5-56みたいなシリコンスプレーがあるようなら最後につけてあげても良いです。

 

 

2箇所目、基板が汚れてしまうkonos

この2箇所は、乾電池の電力が供給される部分なんですが鉄板が「ちょこん」と触れているだけでハンダ付けされているわけでもなんでもありません。ハンダ付けしてあれば良いんですが、時間がたってくると金属面に被膜ができてしまい電力をうまく伝えられなくなったりします。ちょっとしたヤスリで削ってやってもいいですし、ハンダ付けできる方はハンダ付けしちゃえば次回から心配いりません。

 

ただ汚れているだけなんです。

 

3箇所目、鉄板が基板に触れていない

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乾電池から基板に電気を伝えるのがこの鉄板部分ですが、よく見るとちゃんと基板に触れていなかったりします。

少し曲げてでもしっかりくつけてやると良いです。まあ2箇所目を紹介した時にハンダ付けしてあれば、なんの問題もないんですけどね。

 

 

結論

こんな安い時計のムーブメントなんて、構造は単純で「時計が遅れたり、停止してしまう原因」も単純です。逆に単純だからこそ、少し手をかけてやれば治ってしまいます。ほとんどは汚れなどが原因です。故障とメンテナンスしてないことを一緒にはしないで下さい。

 

 

人間だって機械だって、メンテナンスしなきゃ動き続けられません。もし物を大切にする気持ちがあるなら壊れるのを覚悟していじってみるのも面白いですよ。

 

 

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