よく、ネットでこういう話を聞く。
IBMからLenovoになってサポートが最悪になった。
Lenovo製品は不良品が多い。Lenovoになってから・・・Lenovoになってから・・・
しかし、今回
ThinkVision LT1421 Wide モニターを2つ購入した際、ネットの酷評とは違うLenovoのサポート対応があったのだ。
購入したUSB一本で給電から表示まで可能なLT1421 Wide モニターは後々レビューをするのでもし興味があればみて欲しい。省エネという意味で非常に能力を発揮してくれるし使い方によってはオススメできる一品だ。
まず私はThinkVision LT1421(以下 USBモニタとする)を2つそれぞれ別の住所に発送を行った。どちらも私の家ではあるが今回面白い新製品が出たという事もあって、IT職につく友人達に見せたくなり都心に近い住所に送ったのだ。
まずは、神奈川の現住所に届いた。こちらは箱の状態もよく中身も問題ない。
もう一つは、同じ日に到着予定となっていたので不在通知が入っていたようだ。
私は、神奈川県で一つ目のUSBモニタを開封して遊んでいた。もちろん最初は難癖をつけるのが目的である。USBで給電して14型のモニタがまともに動くはずがないだろう。IT系の人間はこういったひねくれ者が多い。
しかし問題なかった。まあ、それはレビューをみて欲しい。
さて不在通知が入っていたもう一つの届け先だが、配達員から受け取り部屋におくと何故か箱の底面に土埃というか砂というかがついていた。なぜ気づいたかというとフローリングにおいたときにジャリ!と音がしたからだ。
なぜ段ボールおいただけなのに、ジャリなんて音がするんだと思ったが、あまり気にせず開封した。
すると
えっ!?
割れているだと・・・・・
新品で購入した商品が壊れているというのはショックが大きいものです。
しかしLenovoの梱包は完璧でした。大きな外箱の中にまた小さな箱で製品が入っておりきちんと梱包されています。
いつも過保護すぎるんじゃないかとさえ思ってましたが、どんな運び方をしたら液晶に割れが入るのか不思議でしょうがありません。
この運送会社に連絡を入れたところでまっとうに対応してもらった試しがないので、Lenovoに対して連絡を入れてみました。もちろんこういった液晶割れの場合、普通ならユーザが壊したりして難癖をつけてくる人も多いでしょうから普通有償修理です。(そもそも液晶製品で液晶割れるというのは本体の9割壊れていると一緒なので殆ど修理は不可能で買い直しが安かったりします。
逆に私がメーカー側でも、有償修理として扱うか買い直しをすすめるはずです。いちいち対応していたら只でも安い製品で利益もでず倒産してしまいます。
まず、私はサポートセンターに問い合わせを入れました。
私「液晶を2つ購入し、2つそれぞれ違う住所に送って受け取ったのだけれど。片方は無事でもう片方は液晶が割れていたのですが、何か保証がききますか。」
オペレータ「基本的に有償修理となってしまいますが、液晶の破損になりますとおそらく買い直しの方が安くなると思います。お客様から発送していただくコスト等も含めるとなおさらです。」
私「ですよね。」
オペレータ「商品はどのように壊れていますか?」
ここから親身になってオペレータのお姉さんは、商品の状態やどういった状況で受け取ったのか。同時期に買ったUSBモニタ(正常品)の時と梱包や箱の状態に差があるかなど聞いてくれました。DELLやHPのサポートセンターだと中国人や海外の方が電話にでるので言葉がそもそも通じず会話自体を断念して二度と買うかと思ってしまう所ですが、
なんだかLenovoのオペレータのお姉さんの対応を受けていると「もういいんだ。なんかありがとうございます。買い直します。親身に聞いてもらってありがとう」と言いたくなるくらい今回はサポートの方が積極的に対応していただいています。
私「いちよう、メールにて商品の到着時の状態などや液晶モニタの割れに関して写真を添付してあります」
オペレータ「一度拝見させて頂いて、折り返しお電話させて頂きます。数日以上日数をいただくと思います。またほとんどの場合は有償修理になると思います。」
私「いえいえ、こちらこそお手間をとらせてしまって申し訳ありません。お手数お掛けしますが宜しくお願い致します。」
その後、土日休みを挟んで4日間くらいたったでしょうか。
充電切れを起こしていた携帯電話を充電しなおし、起動してみると知らない番号から着信があります。
かけなおして、この電話番号からかかってきたことを説明すると
オペレータのお姉さんではなく、紳士なおじさま風の声をした方が出てきました。
「ああ、俺は社会的に間違いなく消されるのだ。」
そんなことを思っていると、
紳士「代替え品を発送したいので連絡をしたのですが、通じなかったので」
私「わ、すみません。携帯のバッテリーが切れてしまっていて」
紳士「昨日も一度ご連絡致しましたが、伝言はお聞きになっていますか?」
私「いえ、すみません」
紳士「それでは、手続きについて」
・
・・
・・・・・
なんてことだ。Lenovoではなく配送業者が悪いと思うがLenovoは紳士的に対応してくれたのだ。
もちろん調査をするために、後日製品を回収しにLenovo側で回収員がくるそうだけれど。梱包は完璧だと思う。
なにせ梱包好きの私が、過保護だなと思うくらいなのだから。
ああ、なんて紳士的な対応なのだ。と感激してしまいThinkpad Tabletもその後すぐ購入してしまったので後日レビューすると思うが、気持よく買い物ができた。
ちなみにThinkpad Tabletは別に推し進められたわけではない。
ペン付きとか面白いなと思って買ってみたのだ。
Thinkpadは1992年から作られ工業製品としての価値を技術者の間で認められ、プログラマやエンジニアで使用者が多い。
現在(2011年10月16日)ではTシリーズ・Xシリーズ・WシリーズがThinkpadと言えるような品質を保っていると思う。ほかはコスト的にみても一般使用も視野に入れていると思われ品質は多少下がるが値段面で非常に優遇されている。
きっとその分、故障や不良も多いはずではあるが。私はそのシリーズは買った事がない。
ではThinkpad Tablet(Android)はどうだろう?
Thinkpadと呼べる品質を持っているのだろうか。
それが気になった。外観は代わり映えしないが面白い製品をIBMが出し、Lenovoも引き継いでいる。
おそらく設計者に同じ人がいるのだろう。
少なくとも、その一徹な設計と品質をもつThink製品が出続ける限り製品を買い続けると思うし、今回の対応でLenovoが好きになった。
しかし、難癖つけたがる私がひとつ文句を言えるとするならば。購入相談窓口の対応の悪さは最悪だという事につきる。おそらく外部委託しているのだろうけれどワークステーションのSATAのコネクタ数が製品情報などにはのってないので聞こうと思い電話したところ。そういった情報はないし製品説明書がネットにあると思うので調べてください。とだけいわれた。なんのために窓口があるんだろう。その対応者は「基本的に購入ページにかかれていることしか情報はないです」とまで言っていた。これでは私は調べるからいいが普通の一般客だったら、「ならいいよ。買わないよ。」となるに違いない。
素晴らしい所とそうでないところ。人が関わる所というのは実に難しい。
しかし、本当に今回は紳士的に対応していただいた。
素直にありがとうといいたい。
後日談:ちなみにこの製品を買った私の知人がこの製品を落下させてしまった時、同じように液晶が割れてしまったそうだが修理となると5万くらいかかるらしく、サポートセンターの方も「買い直しの方が安いですし、オススメしております。」と返事を頂いたようだ。自分で落としてしまった場合は、修理連絡ではなく買い直した方が良さそうだ。保証も自然保証に対してのみなので、製品が自然に落下したからとか犬がタックルして落ちたとかそういったワガママは通らないと思います。
※ThinkPad Tablet(Android)は犬がタックルして床に落ちても液晶割れませんでしたが偶然でしょうね。(勤め先の上司での事件)